マリアの宣教者フランシスコ修道会 日本セクター

「アンパンマン」からの学び

カトリック教会の典礼では、「キリストの聖体」という祭日があります。

毎日のミサで唱えられる最後の晩餐の場面ですが、いかに習慣的に参加していたかと反省させられました。それは、いつもと違って神父様が唱えられる次の個所が心に留まったからです。

イエスはパンを取り賛美の祈りを唱えてそれを裂き、弟子たちに与えながら言われた。取って食べなさい。これは私の体である。」(マタイ2626節)

特に、「取って食べなさい。これは私の体である」のみ言葉は、久しぶりに心に響くものがあり嬉しくなり、しばらく味わっていました。

実は、私がまだ若い時(40代かな?)の頃ですが・・・

やなせたかしさんの「アンパンマン」の絵本が発行され、乳幼児期の子ども達に愛され大人気になったことを思い出しました。いや、子ども達だけでなく、この大人の私も感動したのを覚えています。皆さんも良く知っておられると思いますが、その内容の一部は次のとおりです。

まん丸い顔の優しい目のニコニコアンパンマンは、お腹をすかせている人(子ども)に自分の顔(アンパン)を差し出して「どうぞボクを食べていいよ」と飛び回るのです。それはそれはとっても美味しそうでフワフワした柔らかい感じのパンなのです。なにしろ、アンパンマンはお腹をすかせていた人(子ども)を満腹させ、元気にしてくれ、又、困っている人のところに行くという絵本です。それで、その時私は早速その絵本を購入し、子ども達に読み聞かせしたところ、なんと一人ひとりの子どもの目が輝き、嬉しさ一杯の明るい顔が印象に残っていたのを思い出しまた。この時「アンパンマン」はまさにイエス様みたいと感じ、嬉しくなったのです。つまり、「アンパンマンとイエス様」に共通点を感じたのです。

「わたしが命のパンである。」(ヨハネ6章35節)

ところで、最近、又ビックリしたのですが・・・

「福音宣教」6月号のある個所を読むように共同体のシスターに勧められ読んでいたら、「先生、あの偉そうな赤ちゃん誰?」「イエスさまはアンパンマン」という記事があったので、又、又、嬉しくなり急いで読みました。以前、私がアンパンマンに出会い元気をもらった時と同じ感じをもつ方が最近もおられるとは、本当に大きな喜びでした。今、その方は大学の交換留学生として外国に留学中のようです。同じ感動の友としてその方の為にお祈りしています。

(Sr. M.S)